1日のホルモンの動きを、
唾液で確かめる。
コルチゾールは朝に高く、夜に低くなるという1日のリズムを持っています。この検査は、ご自宅で1日6回の唾液を採取し、コルチゾールの変化とあわせてDHEA-Sも測定するものです。1回の採血ではわからない「リズム」を見るための検査で、HPA軸機能障害チェックとも呼ばれます。
この検査でわかること
朝、上がりきっているか
本来、起床後にコルチゾールは大きく上がります。この立ち上がりが弱いと、朝のつらさとして自覚されることがあります。
日中の下がり方
昼から夕方にかけて緩やかに下がるのが本来の形です。途中で上がる、あるいは平坦なままといった形を確認します。
夜、下がりきっているか
就寝前に十分下がらないと、寝つきの悪さや浅い眠りにつながることがあります。睡眠のご相談ともあわせて解釈します。
検査の流れ
ご来院は2回。採取はご自宅で行っていただきます。
診察・ご説明
症状をうかがい、この検査が適しているかを判断します。まず別の検査を優先したほうがよい場合もあります。
キットをお渡し
採取用の容器と手順書をお渡しします。採取のタイミングと注意点をその場でご説明します。
ご自宅で6回採取
起床時から就寝前にかけて1日6回。通常どおりの1日を過ごしていただいた状態で採取します。
結果のご説明
後日ご来院いただき、リズムの形と症状をあわせて解釈します。ここから生活の調整に入ります。
採取前後の注意
- 採取前30分以内の飲食・歯磨き・喫煙はお控えください。血液が混ざると正しく測れません。
- 口内炎や歯ぐきからの出血がある日は、採取日をずらしてください。
- ステロイドを含むお薬(内服・吸入・外用)を使用中の方は、必ず事前にお申し出ください。
- いつもと大きく異なる生活をした日は避け、通常の1日で採取してください。
結果の見方
数値そのものより、1日を通した形を見ます。
報告書のイメージ
費用
自由診療のため、全額自己負担となります。
| 項目 | 内容 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 唾液コルチゾール検査 (1日6回測定・DHEA-S含む) | キット代・測定費用・結果説明を含みます。 | 55,000円 |
| 初診料 | 通常の保険診療で検査の適応を判断します。 | 保険診療(自己負担分) |
自由診療についてのご説明
- 本検査は公的医療保険の適用外です。検査を行った日は、原則として同日の保険診療を併せて行うことができません。
- 標準的な実施回数は初回1回です。経過を確認する場合、3〜6か月後に再度実施することがあります。
- 唾液の採取に伴う身体的なリスクはほとんどありませんが、採取方法や採取前の飲食により結果が変動することがあります。
- 「副腎疲労」は医学的に確立した疾患概念ではありません。本検査は、その診断のために行うものではありません。
- 結果によっては、保険診療での追加検査や他院へのご紹介をご案内する場合があります。
先に別の検査をご案内する場合があります
強い倦怠感・体重減少・血圧低下がある方
副腎皮質機能低下症など、治療が必要な病気の可能性があります。まず保険診療での血液検査を優先します。
甲状腺の検査を受けたことがない方
症状が重なるため、まず甲状腺機能の確認をおすすめします。当院は認定専門医施設です。
いびき・日中の眠気がある方
睡眠時無呼吸が背景にある場合、まずそちらの検査が優先されます。睡眠障害内科でご案内します。
ステロイドを使用中の方
内服・吸入・外用を問わず、測定結果に影響します。使用中のお薬をお持ちのうえ、ご相談ください。
