よく、風邪をひいた時などに摂取が勧められるビタミンC。なんとなく元気の源というイメージがありますが、ビタミンCには体力の回復や免疫力を高めるうえ、さまざまな病気の予防や改善をするすごい力があります。
それは強い抗酸化作用によるものです。
酸化はヒトのカラダで言うと、細胞が活性酸素というものによって傷害されること。これが老化、がん、動脈硬化などを促進します。
活性酸素はエネルギーを作ったり、免疫機能などに不可欠ですが、必要以上に増えすぎてしまうと不利益に働きます。ストレスや喫煙、偏った食事、多量の飲酒などは多くのビタミンCなどの栄養素を消費していまい、活性酸素も増えてしまいます。
実際に生活習慣病や心臓疾患、がんにかかってしまった人の体内にはさまざまなビタミンが減少しているそうです。
最近では、ビタミンCを大量に使うと、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果があることから、高脂血症や動脈硬化の改善に役立つこともわかってきています。
とはいえ、ビタミンを含むいろいろな栄養素には相互作用があるので、単体を摂るだけでは充分な効果を発揮できません。多くの種類の栄養素をバランスよく摂取して元気なカラダを作りましょう。
看護師 上原