新型コロナワクチン接種について

新型コロナワクチン接種が本格化してきました。

新しいワクチンであるため、これから接種される方の中には不安をもつ人も多いと思います。

当院でも「自分の持病で受けても大丈夫か?」「どんな副反応がでてどのくらい続くのか?」など様々な質問をいただく機会が増えていますので、いくつかの例をピックアップしてみました。

●持病があっても受けられますか?

基本的に慢性疾患をお持ちの方はむしろ受けることを推奨されることが多いです。

ですが、どんなワクチンでも発熱や感冒症状に限らず、体調が悪い時の接種は避けたほうがよいので、持病が悪化傾向であったり、その治療などにより体力や免疫力が落ちている場合には注意が必要です。

●既に感染したことがある人でも受けられますか?

接種することができます。

ただし、接種まで一定の期間をおく必要がある場合があり、米国CDCからは以下のような見解が示されています。

「隔離を中止するための基準が満たされるまで延期する必要があること、また、モノクローナル抗体または回復期血漿での治療を受けた場合は、治療から少なくとも90日以降にワクチンを接種することが勧められる」

なお、事前に感染したかどうかを検査して確認する必要はありません。

●接種に注意が必要な人とは?

他のワクチンと同様事項に加えて、

日本で承認されているファイザー社の新型コロナワクチンと武田/モデルナ社の新型コロナワクチンにはポリエチレングリコール(PEG)という成分が含まれているため、この成分にアレルギーのある方も注意が必要です。

※ポリエチレングリコールはさまざまな医薬品に添加剤として含まれていたり、化粧品にも含まれていることがあります。

●副反応は?

どんなワクチンでも副反応が起こる可能性がありますが、新型コロナワクチン接種でこれまで認められている一番多い副反応は接種部位の痛み、それ以外に頭痛、疲労、筋肉痛、寒気、関節痛などがあります。これらはたいてい数日以内で良くなることが分かっています。

また、ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多いです。

当院のスタッフも全員2度目の接種を終えましたが、やはり高頻度で接種部位の痛み(筋肉痛様で腕が上げにくいなど)、次いで倦怠感や発熱といった副反応が多く出現し、反応の強さは必ずしも年齢によらず、個人差がありました。

厚生労働省のホームページにさまざまなQ&A情報が掲載されていますので、不安がある方は参考になさってください。

https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/

すべてのワクチンや医薬品は身体になんらかの好ましくない影響を及ぼす事があり、安全性は100%ではありません。

特に新型コロナワクチンはまだ新しいワクチンでるため接種による影響などの情報も多くないので、接種すべきかどうかは安全性と効果のバランスで検討することが必要です。

看護師 上原

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