五十子クリニックがやるべきこと

新型コロナウイルス感染症がようやく第5類に変更され、少しずつ通常の生活が戻って来ている中でクリニックをはじめ、様々なところで未だに手指の消毒や、マスク着用がそのままとなっています。

私達のクリニックにおきましては、202358日よりクリニックスタッフはマスク着用は継続するものの、来院される患者様には個人の自由にお任せすることに変更致しました。様々な考えがあり、医療機関は身体の弱い方も来院されるので全ての方にマスクを着けさせるべきではないのか?とご指摘頂くことも時にございますが、感染症分類においても5類に変更されている中で、少しずつ自然な生活に戻っていって欲しいという願い、考えから、来院される方へのマスク着用を強いることは中止することとしました。無論風邪症状があって咳をされている方がマスクを着用することは他の方への優しさでもあるので、マスクを着けて頂いた方が良いと考えていますが、感染のリスクを少しでも下げたいという方はマスクを着け、もうそろそろ外しても良いのでは?という方はマスクを着けないというおおらかさが必要だと一医療者としては考えます。いつの日か私達医療者もマスクを外し素顔を患者様にお見せ出来るようにしたいと願っていますし、わたくし個人的な考えでは医療者においても風邪診療のような特殊な状況以外はマスクを着用しなくても良いと考えていますが、まだそれは社会的な環境でいうとまだ早いのかもしれませんね。。

ところで、マスク着用や手指消毒以外のことで、今回私が皆様へお伝えしたいことは、次なる感染症対策の為にも、癌対策のためにも日頃の生活をいま一度振り返り、よく寝て、よく食べて、よく動くという3つを大切にして欲しいという想いです。私達クリニックスタッフ全員そのように日々過ごし、来院される方へ同じような想いに自然になって頂くような雰囲気作りをしておりますが、改めて皆様へのメッセージの気持ちで書かせて頂きます。

様々な生活環境、身体状況があり、その3要素が叶わない方もいらっしゃると思います。そのような中、改めて当たり前のこのメッセージをなぜ書いているかというと、少しでもやれる範囲でその3要素に意識を向けることにより、多くの無駄な治療や検査を減らせるからなのです。どの分野において無駄がまだまだありますが、医療現場においても未だに大変多くの無駄があります。本来使わなくてもよかったであろう薬も、その3要素が余りにも欠けているために、使わざれる追えなくなってしまっている医療が多々あるのです。内科専門医として、患者様のあらゆる悩みに応えていきたいと考えていますが、検査をして結果を話して薬を出す、というおざなりの医療ではなく、どうしたら寝れない人が寝れるようになるのか?どうしたら食欲がない人が美味しく食べられるようになるのか?どうしたら身体を動かすことが好きでない方が、自然に動きたいと思えるようになるのか?、そういった医療をこれから益々やっていきたいと考えています。

以前の私の投稿にも書きましたが、甲状腺や糖尿病、高血圧の数値の改善も大切ですが、何よりも大切なことは、気持ち良いなあ、楽しいなあ、幸せだなあと感じながら生きていることなのだろうと考え、そのような生活になるようにアドバイスしたり、サポートするのが内科医の使命なのだろうと思っています。

ぜひ何か悩ましいこと、心配なことがある方は1人で抱えずにご来院頂き、少しでも短い貴重な人生を謳歌してして頂けたらなあと感じております。長文になりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

月別:アーカイブ