自ら考える大切さ

今回の新型コロナウイルス感染症の各報道番組を拝見すると、自ら考える大切さがこれから益々重要になると感じた。

幸いなことに、自分は戦争を経験したことがない。戦時中の新聞などの報道がいかに人々の心を左右させてきたかは多くの方の周知の通りだが、今回もまさに報道の凶暴さをまざまざと感じた。どの番組も新型コロナウイルスのPCR検査をとにかくやるように!と連呼を繰り返していた。内科専門医として明らかに違和感を感じずにはいられなかったが、報道は一方的で人々の心をある方向に大きく誘導する。

報道には公平性が必要である。

無論、新型コロナウイルスのPCR検査を受けるべき患者さんが受けられるような体制作りは必要であり、それに反論するつもりは毛頭ない。しかし、症状がほぼ無い人にまで海外では検査しているのになぜ日本だけはこんな状況なのか?という報道ばかりが目立った。当然、私たちが勤務するクリニックや大学の外来ではその質問ばかりであった。そのような報道ばかりであれば当然不安を抱える患者さんは増える。

実際に日本の状況はどうか?

現在も新型コロナウイルス感染症で入院している患者さんはいらっしゃるが、多くの病院で急いで救命するべき人を受け入れられる状況に現在はなっている。問題なのは患者数ではない。重症化している患者さんの数なのである。

恐らくもっとPCR検査をすれば今の10倍か20倍は軽くいるだろう。でもその数に意味があるのか?無症状でコロナウイルスPCR陽性である人数に意味があるのか?それぞれが自分でしっかり考える必要がある。新型コロナウイルス感染症が拡大した当初、どのように病態が変化してくるか詳細が不明であったので多くの方を病院が収容し経過観察することになった。その為に本当に重症化していく患者さんを受け入れらるベットや病院が無くなってしまったのである。これは大きな問題である。しかし現在新型コロナウイルス感染症の感染経路はほぼはっきりし、どのような方が重症化していくかも徐々に明らかになってきた。その状況でPCR陽性数が何人か?という答えに意味があるのか?それを多くの方に自らテレビや新聞で言われるままに解釈するのではなく考えて欲しい。

今回私は報道の在り方について多くを学んだ。より正しい、より公平性の欠かない情報発信には自らがやらなければならないのだと。。。

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